1: muffin ★ 2020/12/17(木) 16:35:56.67 ID:CAP_USER9
https://bunshun.jp/articles/-/42306
クリスマスが今年もやって来る。
何気ない一文だが、読んだとたんに竹内まりやの歌声が脳内に再生される人も多いのではないか。そう、これは、毎年この時期になるとケンタッキーフライドチキンのCMでBGMに流れる「すてきなホリデイ」のサビの一節でもある。竹内まりやとケンタッキーの関係は長い。1995年にクリスマスのCMソング「今夜はHearty Party」を書き、途中流れなかった年もあるものの1999年までCMで使われた。そして翌2000年、CMのために新たに書き下ろされたのが「すてきなホリデイ」である。以来じつに20年間も流れていることになる。
「今夜はHearty Party」では、SMAP(当時)の木村拓哉がセリフとコーラスで参加している。これは歌詞に「キムタク」というキーワードを入れたから、本人のセリフが入ると面白いだろうと考えたのが発端だった。ダメ元で依頼した数日後、木村はたったひとりでスタジオに現れたという。竹内は当時まだ20代そこそこの木村の度胸に痛く感心し、夫の山下達郎を交えた3人でコーラスをしながら彼が笑顔で踊っているのを見て、「やっぱりタダ者ではないぞ」と驚かされたと、後年振り返っている。
中略
その山下も不朽のクリスマスソングを残している。言うまでもなく、「クリスマス・イブ」だ。この曲は1983年6月、アルバム『MELODIES』の収録曲として発表された。山下はこれ以前、リゾートミュージックにニーズがあった時期に、『RIDE ON TIME』や『FOR YOU』といったアルバムをヒットさせており、むしろ夏のイメージが定着していた。しかし、やがて彼のなかで疑問が湧き、「このまま夏男で終わるのか、それは嫌だ」と、より内省的な世界を音楽で表現しようと思い立つ。ここから生まれたのが『MELODIES』であった。
同曲は当初より音楽ファンからの評価は高く、『MELODIES』発売から半年後の1983年12月にはシングルカットされた。リリース当時のシングルチャートでの最高順位は21位にとどまるも、5年後の1989年初めに15位まで上昇する。ブレイクのきっかけは、1988年のクリスマスシーズンにJR東海の新幹線のCMで使われたことだ。
「ホームタウン・エクスプレス X'mas編」と題するそのCMでは、当時15歳の深津絵里がクリスマスに駅のホームで彼氏を待つ少女を演じ、強い印象を残した。好評を受けて、JR東海は翌年以降も「クリスマス・エクスプレス」の名称でCMをシリーズ化し、牧瀬里穂や吉本多香美などが出演している。
このシリーズを手がけたCMディレクターの早川和良は、「ホームタウン・エクスプレス X'mas編」の絵コンテを描いている段階から、このCMを盛り上げる曲は「クリスマス・イブ」しかないと決め、コンテにもそう書き込んだ。
「クリスマス・エクスプレス」シリーズは1992年に一旦終了する。ちなみにこの年のCMには、駅の構内を走る吉本多香美が、ギターケースを持った帽子姿の男性とぶつかるカットが出てくるが、その男性を演じたのは誰あろう山下達郎本人だった。
「クリスマス・イブ」はその後も毎年シングルチャートのトップ100位以内に入り、2015年には30年連続となるランクインを達成。翌年3月、「日本のシングルチャートに連続でランクインした最多年数」としてギネス世界記録にも認定された。自身最大のヒットとなったこの曲について、山下は次のように評している。
《「クリスマス・イブ」は結構よくできた曲だと思います。僕の音楽は総力戦で、作詞、作曲、編曲、演奏、歌唱、そして録音、それらの全てがうまく調和するのが理想です。必ずしもベストヒット=ベストソングではないミュージシャンも多い中で、自分で一番よくできたひとつが「クリスマス・イブ」で、それが最大のヒットでもあったというのは非常に幸せなことだと思います》
続きはソースをご覧下さい
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クリスマスが今年もやって来る。
何気ない一文だが、読んだとたんに竹内まりやの歌声が脳内に再生される人も多いのではないか。そう、これは、毎年この時期になるとケンタッキーフライドチキンのCMでBGMに流れる「すてきなホリデイ」のサビの一節でもある。竹内まりやとケンタッキーの関係は長い。1995年にクリスマスのCMソング「今夜はHearty Party」を書き、途中流れなかった年もあるものの1999年までCMで使われた。そして翌2000年、CMのために新たに書き下ろされたのが「すてきなホリデイ」である。以来じつに20年間も流れていることになる。
「今夜はHearty Party」では、SMAP(当時)の木村拓哉がセリフとコーラスで参加している。これは歌詞に「キムタク」というキーワードを入れたから、本人のセリフが入ると面白いだろうと考えたのが発端だった。ダメ元で依頼した数日後、木村はたったひとりでスタジオに現れたという。竹内は当時まだ20代そこそこの木村の度胸に痛く感心し、夫の山下達郎を交えた3人でコーラスをしながら彼が笑顔で踊っているのを見て、「やっぱりタダ者ではないぞ」と驚かされたと、後年振り返っている。
中略
その山下も不朽のクリスマスソングを残している。言うまでもなく、「クリスマス・イブ」だ。この曲は1983年6月、アルバム『MELODIES』の収録曲として発表された。山下はこれ以前、リゾートミュージックにニーズがあった時期に、『RIDE ON TIME』や『FOR YOU』といったアルバムをヒットさせており、むしろ夏のイメージが定着していた。しかし、やがて彼のなかで疑問が湧き、「このまま夏男で終わるのか、それは嫌だ」と、より内省的な世界を音楽で表現しようと思い立つ。ここから生まれたのが『MELODIES』であった。
同曲は当初より音楽ファンからの評価は高く、『MELODIES』発売から半年後の1983年12月にはシングルカットされた。リリース当時のシングルチャートでの最高順位は21位にとどまるも、5年後の1989年初めに15位まで上昇する。ブレイクのきっかけは、1988年のクリスマスシーズンにJR東海の新幹線のCMで使われたことだ。
「ホームタウン・エクスプレス X'mas編」と題するそのCMでは、当時15歳の深津絵里がクリスマスに駅のホームで彼氏を待つ少女を演じ、強い印象を残した。好評を受けて、JR東海は翌年以降も「クリスマス・エクスプレス」の名称でCMをシリーズ化し、牧瀬里穂や吉本多香美などが出演している。
このシリーズを手がけたCMディレクターの早川和良は、「ホームタウン・エクスプレス X'mas編」の絵コンテを描いている段階から、このCMを盛り上げる曲は「クリスマス・イブ」しかないと決め、コンテにもそう書き込んだ。
「クリスマス・エクスプレス」シリーズは1992年に一旦終了する。ちなみにこの年のCMには、駅の構内を走る吉本多香美が、ギターケースを持った帽子姿の男性とぶつかるカットが出てくるが、その男性を演じたのは誰あろう山下達郎本人だった。
「クリスマス・イブ」はその後も毎年シングルチャートのトップ100位以内に入り、2015年には30年連続となるランクインを達成。翌年3月、「日本のシングルチャートに連続でランクインした最多年数」としてギネス世界記録にも認定された。自身最大のヒットとなったこの曲について、山下は次のように評している。
《「クリスマス・イブ」は結構よくできた曲だと思います。僕の音楽は総力戦で、作詞、作曲、編曲、演奏、歌唱、そして録音、それらの全てがうまく調和するのが理想です。必ずしもベストヒット=ベストソングではないミュージシャンも多い中で、自分で一番よくできたひとつが「クリスマス・イブ」で、それが最大のヒットでもあったというのは非常に幸せなことだと思います》
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【「クリスマスが今年もやって来る♪」 竹内まりや・山下達郎夫妻のクリスマスソングはなぜ心に残るのか。】の続きを読む