<松任谷由実の紅白出場年と曲名> ①2005年 紅組「Smile again」松任谷由実 with Friends Of Love The Earthとして ②2011年 紅組「春よ、来い」 ③2018年 紅組「私が好きなユーミンのうた~紅白スペシャル~」 ④2019年 特別企画「ノーサイド」 ⑤2020年 特別企画「守ってあげたい」
一歩引いて、若手をサポートする大御所も そこで、ピークを過ぎたアーティストにとって、どのように立ち位置を変えていくべきかという問題が浮上します。 ボブ・ディラン(79)やレナード・コーエン(1934-2016 カナダのシンガーソングライター。代表曲に「Hallelujah」や「Bird on the Wire」など)のように、死ぬまで曲を書き続け、それが社会的にインパクトを残せる例は、極めてレアケースです。大体は、ある程度のところまで来たら、あとは一歩引いて後進のサポートをするとか、作詞や作曲のノウハウをシェアするとか、自らの力を業界に還元するミュージシャンがほとんどでしょう。
紅白というちっぽけな舞台で… アメリカのソングライター、ジミー・ウェッブ(74 代表曲に「MacArthur Park」や「By The Time I Get To Phoenix」など)は、『Tunesmith: Inside the Art of Songwriting』という書籍を残しました。この本自体が、長い曲作りの行程になっているという驚きの一冊。歌詞の語句のチョイスから、韻の踏み方、メロディの起伏や和音、ハーモニーの構成など、盛りだくさん。さらには、作曲家として生計を立てるための心得も説くなど、まさに決定版といったところ。いずれも、あとに続く人たちのための公共財を残すことを考えているのですね。